須走へ初めて行ってきました
いきないお断りです。野鳥の写真はありません。日々自衛隊の砲弾の雨あられに鍛え上げられた須走の野鳥は手ごわかったです。
須走は中西悟堂によって日本で初めて探鳥会が行われた云わばバーダーのメッカでしょうか。その第一回探鳥会の様子は「野鳥記」に詳しく、北原白秋や窪田空穂といった文化人もしかめっ面で写真に写っています。この本を読破して中西悟堂という人物の大きさに圧倒されたものでした。哲学者、僧侶、詩人、俳人、歌人、画家、登山家、自然保護運動家、とても一つや二つの肩書きで語れませんが、私は幾多の功績の中でも、善福寺公園は言うに及ばず光が丘公園、昭和記念公園など東京に大きな緑地があるのは、ひとえに悟堂翁の尽力の賜物ということを、多くの人々に知ってほしいと思います。
一日目2008年11月8日 印野御胎内清宏園~須走小学校裏 雨
雨を避けるには林が良かろうと、印野御胎内の野鳥の森に行ってみる。途中、雨に濡れて鮮やかに引き立つ紅葉に目を奪われる。
清宏園は素朴な佇まい。
野鳥の案内板も地元の小学校の自作で時代を感じさせる。良く見るとシメがシノになっている。ペンキの剥がれでもなさそうで、雌ならシノのほうがピッタリ。いかつい顔つきは別にして。
入場料¥150を払って雨の園内を一周した。見た鳥は芝生から驚いて飛んだカシラダカの群れだけだった。今秋初見。野鳥観察小屋で地元の小学校1年生のジャンパーを見つけ、暇なので学校まで届け感謝される。これはきっと良いことあるぞと、印野に戻りお腹も空いたので適当なお店に入るとこれが大当たり。彦麻呂の「宝石箱や~」みたいな海鮮丼を食す。これより大きな器の味噌汁、茶碗蒸しなどもついて¥1500。お店の名前は「魚哲」でした。
ここで唯一の野鳥の写真をゲット。のれんに染まれたお馴染みウミスズメです。(笑)
午後は、須走小学校の裏にあるという「小鳥の音楽堂」を探しに行ってみる。音楽堂のあずま屋は新しく別荘地の外れですぐに見つかった。ここも地元の小中学校の生徒さんの手作りと思われる巣箱や案内板があり、先人の思いが脈々と受け継がれているようです。
別荘地の道ではソウシチョウが多く、空にはアトリの20羽程の群れが飛んでいました。
二日目2008年11月9日 ふじあざみライン 曇りのち小雨
今朝もどんよりとした今にも雨が降りそうな天候。登山道入り口の無料駐車場に車を止めていざ出発。有料道路のトンネルを抜けると陸上自衛隊富士学校が見える。上から次々と自衛隊の車両が下ってくる。
1Kmほど歩くと芭蕉の句碑が、その少し上に第一回探鳥会跡地の記念碑がぽつんとあった。今でこそ、なんでここに?という感じだが、昭和9年の当時は演習場も須走の街もなく、昨日訪ねた「小鳥の音楽堂」からつながる原野だったのでしょう。
しばらく行くと、地元の人がきのこ採りをしている。あわ茸と言ってきのこ汁として食べるとおいしいらしい。
一瞬今日はきのこ取りとグラっときたが思い直し、車道から演習場へと入ろうとすると、道端で採餌していたカシラダカの群れが驚いて飛び立つ。演習場はさすがに広く、鳥達は近づく間もなく飛んで行ってしまうし、空高く飛ぶ数十から数百の群れもあっという間に通過し識別できない。プロミナーを車に入れっぱなしにしてきたことを悔やむ。
こんな調子でここまで見た鳥はほんのわずかだったけれど、ふじあざみラインの下を演習場の道路が潜る所に来ると、うって代わって次から次へと現れた。次回は、ここを起点に歩いてみようと決めて、やわらかい緑の絨毯を踏みしめながら帰路についた。
見聞きした鳥 28種 ハイタカ、ノスリ、コゲラ、アカゲラ、アオゲラ、キジバト、アオバト、ヒヨドリ、モズ、タヒバリ、ハクセイキレイ、ツグミ、アカハラ、ジョウビタキ、ウグイス、ヤマガラ、コガラ、シジュウカラ、メジロ、エナガ、カシラダカ、マヒワ、アトリ、イカル、カケス、ハシブトガラス、ハシボソガラス、ソウシチョウ。
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